Wi-Fiの電波をブロックするもの

Wi-Fi信号は、(きわめて簡潔に言うと)インターネットをつなぐために空中に発される単なる電波であり、このような電波を通さない障害物にぶつかることがあることを知っている人もいるかもしれません。では、具体的には何が家庭のWi-Fiの電波をブロックして、Netflixやオンラインゲームを楽しむことを邪魔しているのでしょうか。

他のWi-Fi電波

Wi-Fiの電波に影響を与える最大の原因は他の人のWi-Fiネットワークです。ほとんどのWi-Fi装置は帯域が輻輳している2.4GHz帯で動作しています。イメージとしては交通量の多い三車線道路を想像するといいかもしれません。そのため、人口密度が高い地域に住んでいる場合は、近隣住民同士でWi-Fi電波の通り道を奪い合うことになり、それがネットワークのパフォーマンスを低下させ、電波の届く範囲を狭める原因となっているかもしれません。

家庭用電子製品

ご自宅に電子レンジはありますか?コードレス電話やベビーモニターはどうでしょうか。これらの電子機器が実はネットワーク障害の原因となっているかもしれません。2.4GHz帯で動作する電子機器を使っていると電波干渉が起きる可能性が十分にあります。

家具

みんながみんなミニマリストのような生活スタイルをしているわけではないので、家には沢山の家具があると思います。例えばソファーやクローゼット、ベッドやキャビネット等。家具自体はWi-Fiに影響を与えるものではありませんが、とても大きな家具がルーターの側に置かれている場合、電波強度の低下を経験することになるかもしれません。部屋のレイアウトを考えるときは、ルーターを開放的な空間に設置し家具の後ろに隠れたりしない場所に置きましょう。

窓はWi-Fiの動作に影響しない、というのは本当でしょうか。実は、窓ガラスの反射によって電波が妨げられることがあります。また、次世代の窓にはWi-Fiの電波を通りにくくさせる特定の波動を反射する透明フィルムがついているものもあります。色ガラスに至っては、特定の光を取り除く物質が含まれているため、ワイヤレス信号を弱めてしまう可能性があり、特に注意が必要です。色ガラスにメタルフィルムが付いたものはまさにWi-Fiキラーです!

窓と同じようですが、鏡は反射の原理が使われているだけでなく、電波を干渉する金属の裏打ちがされています。問題なくゲームをプレーしYouTubeを視聴したいなら、ルーターは鏡から離してください。特に鏡が大きい場合はなおさらです。

金属製品

金属はWi-Fiの電波にとって最大の障害物で、ワイヤレス電波が通り抜けることはとても困難です。金属製のドアやオフィスキャビネット、金属製の家具があるとWi-Fiの性能が低下することが考えられます。状況によっては、ルーターを不適切な場所に置いてしまい、金属のせいで全く使い物にならない可能性もあります。

魚の水槽やワインの樽、ドリンクバーやビニールプールなどのそばにルーターを置いてしまうと、ワイヤレス電波が弱まっていると感じることがあるでしょう。中に水がたくさん入っている物だけでなく人間でさえも、Wi-Fi電波を弱くすることがあります。ですから沢山の人が集まるパーティーを開くようなときは、Wi-Fi障害が起きることを想定する必要があります。

すべての場合において肝心なのは、ルーターの設置方法です。ルーターの設置場所として解放された適切な場所を選ぶことで、接続が途切れたり、速度が低下したりすることなく、あらゆるオンラインコンテンツを楽しむことができるでしょう。