VPNの必要性とその理由

バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)の使い方を知ることは、コンピュータを利用するユーザーとして、最も有益なスキルの一つです。なぜでしょうか?VPNは公衆無線Wi-Fiを使った際のオンライン上の活動内容に関するプライバシーを守るための有料のサービスで、このサービスを使うことでより安全に、そしてより実用的にインターネットを閲覧することができるというメリットがあるからです。それでは、VPNを使用すべき理由について詳しく説明していきましょう。

VPNの仕組みとは

VPN のメリット知る前に、VPNサービスとは何か、について少しご説明します。簡潔に言うと、VPNはデバイスとオンライン上の閲覧先を結ぶトンネルのようなものです。例えば、フランスやアメリカのVPNサーバーに接続すると、ウェブトラフィックはVPNサーバーというこのトンネルを介して、訪問先のウェブサイトを行ったり来たりします。つまり、ほとんどのウェブサイト上では、閲覧者が実際にいる場所ではなく、VPNサーバーがある場所から閲覧していると記録されるのです。

VPNを使うメリットとは

VPNを使うと実際にいる場所を隠すことができるため、あなたがどこでオンラインになっているのか明らかにされません。それでは、このサービスはどんなときに使う必要があるのでしょうか?

VPNに接続せずに公衆無線Wi-Fiに接続すると、ハッカーは利用者のログイン情報を簡単に盗んだり、詐欺サイトにリダイレクトしたりすることができます。自宅でプライベートWi-Fiを使用している場合は、ご自身でネットワークを管理しているので、スパイ行為についてあまり心配する必要はありません。しかし、この場合でも、VPNを使うメリットはあります。というのも、インターネットサービスプロバイダは、ユーザーがオンラインでどのようにインターネットを利用しているかといったデータを把握しており、匿名化したユーザーデータを第三者に販売することができるからです。プロバイダが、あなたのユーザー情報を使って利益を得るのを防ぎたいなら、VPNを使う意味があります。

また、VPNを使えば、自分の居場所をごまかすこともできます。例えば、イギリスに住んでいる人が、カリフォルニア州にあるVPNサーバーを使用すると、イギリスからのアクセスが制限されていて、アメリカ国内からのみアクセス可能なほとんどのウェブサイトにアクセスできるようになります。例えばNetflixのような一部のサービスは VPN の乱用に対して積極的な対策を取っているため、この「ほとんど」という言葉がポイントになってきますが、一般的には、アメリカにあるVPNを使えば、実際にロサンゼルスにいるときのように、アメリカのほとんどのウェブサイトへのアクセスすることができます。

さらに、VPNを使えば、政府によってアクセス制限されているウェブサイトにもアクセスすることができるようになります。一部の国では、政府によって特定のウェブサイトへのアクセスが制限されていますが、そのような場合でも、VPNを使えば、ウェブサイトへのアクセスが制限されていない他の国のトンネルを介すことになるため、制限されたウェブサイトへのアクセスが可能になるのです。ユーザーは身元を特定されることなく自由にウェブサイトを閲覧できます。しかし、国によってはVPNの威力を認識しているため、ロシアなどの一部の国ではVPNの使用が禁じられています。

次回インターネットを利用する際は、これらのメリットを考慮して、VPNのご利用を是非ご検討ください。良質のサービスを見つけたらそこに接続し、VPNによって提供される高プライバシー機能とセキュリティを享受してください。