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2ヶ月前
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Author : 太宰 治 | Manufacturer : 新潮社 | CustomerReview : 太宰色の紀行文 -
他のレビューにもある様に、太宰治にとっての故郷「津軽」、西海岸での「たけ」との出会いが今作品のメインだと思います。
これらの内容は、最後に書かれている「解説」を読めば、十分に理解できますので、太宰治を全く知らない人でも問題ありません。
でも、私が注目したのは、この紀行文の独特さ!!
地理上の内容、名所の感想なんかすっとばして、ひたすらに旧友とのどんちゃん騒ぎばかりが続く!!
僕は、風景の描写がだらだらと続く本が苦手なのですが、太宰にそういった風景描写は、紀行文なのに全く見当たらない(笑)
本州の北の最果てまで行って、そこの感想が「鶏小屋」。
名所の風景を見て、檻の中の野獣みたいで人間の匂いがすると言い、自然に触れて、ただおそろしいと言う。
こんな、素直な感想の中に、太宰の色が溢れていて、そして実際に旅行に行ったときは、やっぱり絶景なんかよりも旅先の人と過ごした日々
が中心にあり、でも、そんな関係の中でふっと「津軽」が見えてくる。
そういうものだと思いました。
ゆえに、紀行ものや旅行が好きな人にも、お勧めです。こんな記録の仕方もあったんだって、格好つけてた自分に気づかされると思います。
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