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2ヶ月前
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Author : 工藤 光子 | Manufacturer : 講談社 | CustomerReview : 複雑な現象をイメージで覚える作戦は良し。これは書ではなくDVD。 - JT生命研究館スタッフによる作品。細胞におけるゲノムDNAを説明し、RNAへの転写、タンパクの翻訳やDNAの複製・修復について、現在判明している立体構造などを元にCGで示したDVD(ナレーションあり)とその解説書。内容の主体は20〜30分の映像が収録された8cmDVD3枚であり、それを90ページ程度で回折した冊子からなる。冊子の前半は映像の要約、後半はメイキングで、DVDを見た後であれば1〜2時間で理解可能。つまり、これは本と言うよりはDVDに該当する商品と思う。
一般の書で図示されていても、タンパクの翻訳のメカニズムはイメージしづらいのにたいし、本作品ではCGによる動画を用いることで大幅に解決に近づいていると思う。複雑な分子生物学的現象を体系的に覚えるには、頭の中にイメージできるかどうかが重要な因子となることから考えると、本作品はその目的を十分に果たしていると思う。やや難しい表現があっても、本DVDをみると小学生でもイメージが理解できるような気がする。DVDが付録の書ではなく、解説書つきのDVD(しかも8cm版)であるため、購入後に感じる印象は個人差があるかもしれないが、DVDと称するよりも書のカテゴリーとして販売する方がより多くの『読者』に広まると思う。
難点は、おそらく予算的な都合でCGや解説がやや不正確であったり、一貫性が欠けている部分があること。例えば、ゲノムの定義が『核に含まれる2倍体の遺伝子全てを併せている』というように聞こえるが、これはやや不正確と思う。ウイルスや原核生物でもゲノムは存在するし、2倍体の一方でもゲノムである。また、リボソームにおけるmRNAが一度に3塩基より多くスライドしたり、tRNAが3個存在している画像などもやや不正確と思う。制作費の都合などを考慮すると、CGについてはこれが限界かとも思うし、目的を考えると達成度は高いとは思う。一方、メイキングなどは本来の目的にそっているとは思えず不要と感じた。
以上考慮して星4つの評価。DNA入門という意味では相当レベルが高いと思うし、すでに理解している者が再確認するにも有用である。
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